集中できるこどもに育つための3つのコツ

こんにちわ。巡回の仕事で、集中力について先生方から質問がありました。集中する力は脳機能と密接な関わりがあります。

本日は、脳と集中力についてお伝えします。

 


Contents

①覚醒レベル

②集中力をUPさせる3つのポイント


①覚醒レベル

脳の覚醒レベルというと何だか難しそうに聞こえますが、脳の活動状態のことです。

話を聞くときは、覚醒レベルを下げています。反対に運動や外で遊ぶときは上げています。

 

 

活動内容に応じて、わたしたちは、無意識のうちに覚醒レベルを上げたり下げたりコントロールしています。

ところがこの調整がうまくいかず、覚醒レベルが上がりすぎた(ハイテンション)、もしくは下がりすぎた(ボーっとしている)などこどもによっては気になる姿として映ることがあります。

 

この覚醒の調整は脳の中でも、脳幹や前頭葉の働きが大きく関与します。

脳幹から神経伝達物質がだされることで、覚醒レベルが高まりまり、前頭葉が覚醒を微調整しています。

 

このメカニズムが機能しにくいと、覚醒のコントロールが難しく、活動内容に応じた集中が難しくなります。


②集中力をUPさせる3つのポイント

 

では覚醒レベルを調整するにはどうしたらよいのか?

ひとつは感覚刺激を利用したアプローチが効果的です。

・覚醒レベルを下げる:弱めでゆったりとした一定のリズムで感覚を提供

・覚醒レベルを高める:変化の激しい、不規則な感覚を提供

 

寝かしつけで考えるとわかりやすいです。

お子さんを寝かしつけるとき、トントンと一定のリズムで背中をたたいてあげる方法で寝かしつけした方は多いのではないでしょうか?

逆に、寝かしつけの際中に手の動きが止まってしまったり、パパが帰宅する音で起きてしまった、こんな経験をお持ちの方は多いのでは?

 

このように感覚刺激によって人の行動は簡単に変化していきます。

興奮している様子がみられたら、包み込むように抱っこして背中を一定のリズムで優しくさすってあげる。外遊びの時にぼーっとしていたら、鬼ごっこをしてみるなど感覚刺激をお子さんの状況に合わせて活用してみてください。

 

2つめは、栄養バランスを考えた食事です。

覚醒レベルに関与する神経伝達物質はアミノ酸にビタミンやミネラルが補酵素として働くことで生成されます。

神経伝達物質がきちんと生成されることで覚醒レベルは高まります。

逆にタンパク質が不足した食事、ビタミンミネラルが不足した食事は、神経伝達物質が生成されず低覚醒状態となりやすく、やる気がなさそうにみえたり、ぼーっとする様子がみられるかもしれません。

 

3つめは、課題の提供の仕方です。

お子さんが興味や好奇心があれば、自主的にやりたい様子がみられ、行動にうつしやすくなります。

思い出してみましょう。苦手な教科を勉強するとき、ダラダラしてしまう、机の前でつっぷしたという経験があるという方は少なくないでしょう。または、「勉強しなさい」という言葉でやる気を失う、誰もが経験あるのではないでしょうか?

なので習い事もお子さんが興味がないものより興味があることをやってもらうのが大切です。

苦手なことに取り組んでもらうためには、環境設定も必要です。例えば、手先の作業が苦手なお子さんの場合、机や椅子の高さがお子さんの体に合っているかという環境面の視点が必要です。

机や椅子の高さがあっていなければ、脳は姿勢維持に過大な注意を払わねばならず、手先のコントロールに注意が向けにくくなり、より苦手さが強調されてしまうことがあります。

 


まとめ

集中するためには、脳の覚醒レベルを考えたアプローチ、①感覚刺激 ②栄養 ③課題提供 このような3つの視点をもってお子さんをみてみましょう!適度に集中する力はやり抜く力にも繋がり、現代社会で生きていくための大切な武器になるのですから。

 

 

 

 

 

 

 

集中できるこどもに育つための3つのコツ

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