あなたのお子さんのお口は大丈夫?

こんにちわ。気温が下がって風邪をひきやすい季節になりました。

うちの子は風邪ひきやすくて困る、毎年冬は看病疲れなどのお悩みがありましたら、ぜひご一読ください!


Contents

①鼻呼吸のメリット

②免疫システムと姿勢

③呼吸改善法


 

①鼻呼吸のメリット

先日、「鼻呼吸」と「口呼吸」について幼稚園の先生方から質問がありました。

日常生活において、鼻呼吸がきちんとできるのが大切になります。

ここで鼻呼吸のメカニズムをみてみましょう!

まず、鼻呼吸は、吸気の際に加温、加湿、異物の除去を行います。

吸気が鼻腔を通ることで一酸化窒素が生成されます。

鼻腔や副鼻腔内で生成された一酸化窒素によって気道の殺菌や血管を拡張させます。

一酸化窒素は血管の中膜にある平滑筋に作用することで、平滑筋を弛緩させ、血管の弾力性を保ちます。口呼吸ではこのような反応は得られないため鼻呼吸が重要となります。

ただし、全速力で走ったり、激しい運動を行った後は自然と肩を上下させた口呼吸になっていると思います。

 

場面に応じた呼吸ができることは大切なのですが、集中してほしい場面、勉強や机上作業では鼻呼吸が大切になります。

また、体の役割から考えると、口は食べ物の通り道である「消化器」で、鼻は空気の通り道である「呼吸器」になります。本来の体の機能を考えても鼻から呼吸できることは大切です。

 

 


 

②免疫システムと姿勢

 

口呼吸になると呼吸数が増えます。呼吸数が増えると体内のPHバランスが崩れてしまいます。(通常、PH7.365ですが、7.4以上にします。)

PHバランスが崩れることで、交感神経優位となりやすく、その結果免疫システムが弱化してしまいます。

また、姿勢へ悪影響があります。

慢性的に口を開けて大量の空気を取り込もうとすることで、頭が前にでやすくなり、猫背姿勢になります。

そして、舌が上顎から離れ、下に落ち込んでしまうことで気道が狭くなり、より口を開けてしまうのです。

ちなみに、口呼吸で呼吸回数が増えると体内がアルカリ性に傾き、体は二酸化炭素不足に陥っている状態です。

口呼吸は酸素を多く取り込めるのでは?と思われるかもしれませんが、実は、酸素を効率よく運ぶことができなくなってしまうのです。

酸素は赤血球のヘモグロビンと結びついた形で体に存在しています。

酸素はヘモグロビンと結びついたままでは、細胞に届きません。

ヘモグロビンと酸素を離開させるのに必要なのが二酸化炭素です。

細胞内と血液内の二酸化炭素が多いほど、ヘモグロビンは酸素を離して、脳や筋肉をはじめとする細胞に栄養を与えることができるのです。

 

つまり口呼吸は、姿勢が整わないだけでなく、頭がボーっとして机上作業に集中できないという事態を引き起こすのです。(花粉症の経験があるとわかりやすいかもしれません。)


③呼吸改善方法

 

1つがお子さんの鼻水をこまめにふくことが大切となります。家庭用の電動吸引器も利用するのもおすすめです。

また、0~3歳のお子さんは自分の体に対するイメージがまだ未熟です。そのため鼻水を拭く際、ティッシュだけでなく、少し厚めのハンカチで鼻の輪郭をなぞり、1つ2つと数を数えて、鼻の穴が二つあることをお子さんに教えてあげましょう。

 

このような意識づけを行うと、将来、鼻水がでても自ら拭くことができ衛生管理にもつながります。

 

 

2つめは夜間であれば、口が開かないようにマウステープを張ることをおすすめします。

 

最後はあっかんベーなど舌を動かす遊び、にらめっこなどの頬を動かす遊びが有効です。

 

そして改善方法はもうひとつ有効な方法があります。それは、呼吸エクササイズです。呼吸にかかわる筋群をトレーニングすることで姿勢と呼吸機能を回復します。

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最後までお読み頂きありがとうございました。

 

あなたのお子さんのお口は大丈夫?

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