こんにちわ。
巡回相談中に先生方や保護者の方からお悩み相談がありました。ゲームばかりして外遊びをしない。YouTubeを常にみて、スマホを取り上げると怒るなど、デジタルデバイスとの付き合い方に悩む保護者の方は多いです。
昔は、こどもの遊びと言えば、いわゆる「外遊び」が中心だった訳ですが、現在はスマートフォンやゲーム機の普及によって、1日の中でゲームやスマートフォンを利用しているお子さんがほとんどです。
そして、その様なライフスタイルが増加するにつれて、心身の不調を抱えるこどもだちが増えてきていますので、本日は、デジタルデバイスが与える心心身への影響、家庭での工夫の仕方をお伝えします。
Contents
①脳への影響
②眼への影響
③姿勢への影響
④家庭でできる3つの工夫
①デジタルデバイスが及ぼすからだへの影響
「最近、怒りっぽくなったんです」
このようなお悩みは多いです。
東北大学の研究では、スマートフォンを使用することで、脳の一部である前頭前野の血流量が低下をすることが分かっています。
前頭前野は脳の最前部にあります。「ヒトにおいて最も発達した脳内部位」で、記憶や推論、意思決定、感情コントロールなどを担っています。「考える」「アイデアを出す」「状況に合わせて判断する」といった場面で大きく機能します。
まさに、人間が人間として生活するうえで最重要な脳機能です。
前頭前野の機能がおちてしまうと、怒りやイライラをうまく抑制できないことが考えられます。
またフランスでは、6歳以下の子供の電磁波による被ばく量を減らすため、保育所、幼稚園や小児ケアセンターや学校でのwifiを禁止した。環境毒素によって脳の発育を遅らせるリスクを避けています。デジタルデバイスが発する電磁波も人体に有害な影響を与える可能性が近年研究で明らかになってきています。
②眼への影響
そして、眼への影響もあります。
スマートフォン等デジタルデバイスが発する「光」は、私たちの身体に変化を与えます。
スマートフォンが発する光は「透過光」と呼ばれ、光の情報がそのまま脳に行き届きます。
また、書類や本などに印刷されている文字は、太陽光などの反射により、目に行き届き、モノを識別します。この光を「反射光」と言います。
透過光は眼球を通して直接脳へ情報が行き届くため、光が当たった反射により見える物体と比べて、情報処理の過程が必要ありません。
どういう違いがあるかというと、わたしたち大人がパソコンでつくった文章を印刷します。印刷した文章をチェックすると誤字脱字があったりするという経験は保護者の方もお持ちではないでしょうか。
これは透過光は情報処理過程が必要ないため、認識しにくくなり、脳の働きが低下しているためにおこる現象です。
③姿勢への影響
またデジタルデバイスは眼の筋肉群にも影響を及ぼします。
眼球の輻輳運動が苦手となります。そして眼球が下向きとなり、連動して舌も下に落ちるようになり、上顎骨が左右に広がらず、鼻腔も狭くなることで、鼻呼吸がしにくくなり、口呼吸となります。
口呼吸になると、頸部を安定することができず、いわゆるスマホ首や猫背気味になります。
正しい呼吸ができないと、自律神経が乱れ、交感神経優位となりやすくこれもイライラしたり、怒りっぽくなる原因となります。
④家庭でできる3つの工夫
テレビやスマートフォンの利用を0にする事は現状難しいと思います。そこでうまく付き合うための工夫をお伝えします。
『家の中で、スマホやゲームをもちこまない空間を設ける。』
難しかったら、トイレにはもちこまないなど家の中で絶対に使用する場所で使う頻度を少なくする取り組みを心がけてみましょう。
『30分に一回は休憩をとる。』
休憩中、伸びをしたり、掃除や家事のお手伝いをさせてみてください。長時間作業を続けると、眼や姿勢への影響は避けられません。短い時間でも身体を動かす習慣を取り入れることで眼や姿勢の健康が保たれます。
『夜は使用しない。』
夜の使用は控えましょう。それでも寝つきやイライラしている様子がみられたら、お散歩行くことをおすすめします。
散歩は
ちなみに、前述の東北大学の研究で、高校生からスマホを取り上げたら、偏差値が8上がったという結果もでています。
低月齢のお子さんは、テレビ、ゲーム、タブレットなどは6歳まで使わせないよう心掛けてみましょう。
寒くなってくるとお家時間が長くなり、デジタルデバイスとの距離感が近くなります。
使用時間や場所、休憩などできることから取り入れて、うまく付き合っていけたらよいですね!