こんにちわ。本日は、こあら組のクラスで質問が多い赤ちゃん特有の動き、音や光刺激などでバンザイをするモロー反射などは有名です。この赤ちゃん特有の動きは原始反射とよばれるものです。
本日は原始反射について解説します。
Contents
①原始反射とは何か?
②原始反射と発達の関わり
①原始反射とは何か?
原始反射とは、胎内から備わっている、生存のための反射。産道をとおるときにからだをよじる、おっぱいを吸う、手に触れたものをつかむ、寝返りをうつ、音などに反応する、赤ちゃんが生存のために必要な反射です。
原始反射は脳幹部で起こる、脳の発育の段階に応じて、自動化された反射が起こり、その動きが脳の発育を促し、脳が次の発育段階に進みます。つまり、原始反射は脳の発達に必要不可欠なものです。
ほとんどの原始反射は生後6か月で姿勢反射に代わります。このようなメカニズムがあるからこそ、座ったり立って歩くことが可能になります。
②原始反射と発達の関わり
6~12か月で原始反射が統合せず、おすわりができないなどの発育マイルストーンが遅れると、発達の遅れの原因になり、その結果脳にからだの動きからの刺激が十分到達しないことで、左右脳の発育バランスが崩れる可能性が増えます。
原始反射は脳の発達段階をみるための指標になります。
原始反射は脳の次段階の機能によって抑制されるのであり、完全に消失するのではありません。
脳の病気やなんらかのストレスで再び出現することもあります。
原始反射が残存しているということは、脳や神経系の成長の順序が不完全な可能性があり、それが原因で神経系の統合が完全に行われていない場合があります。原始反射自体が障害なのではないです。
ちなみに大人でも残っていることが多いです。現代環境下ではストレスが多いこと、妊娠出産を機会に再び原始反射が出現してしまう保護者の方もなかにはいます。
まとめ
繰り返しますが、原始反射それ自体は障害ではありません。しかし脳の働きがアンバランスになっている可能性を示しています。
脳の働きをよりよくするためには、原始反射を統合するエクササイズを行います。お子さんやご自身で気になる症状がある方はお気軽にお問い合わせください。